2013年8月18日日曜日

略式盆点前 表千家

8月も半ばで大変暑いこともあり、
本日は先生の計らいで冷水をポットに入れて略式の盆点前になりました。

略式には水差しや釜がなく、すべてポットの水で行うので
水差しの蓋をあけたり、釜の蓋を開け閉めしたりすることがなくシンプルです。

2013年7月13日土曜日

檜扇の花


先週生けた檜扇のお生花ですが、
つぼみがほころび、朝には可愛らしい小さな花が咲いていました!

こんな模様の花弁なんですね。

アガパンサスの生花正風体

本日のお花はアガパンサスでした。お生花を生けています。

花を真副に高ーく入れ、葉をあしらいと体に入れています。
やや紫がかった水色とすっとたちあがる緑がとても涼しげです。
これはお教室での写真ですが、
家では水色の水盤に生けて
より涼しげに見えるように生けました。




WIKIより
アガパンサス属(アガパンサスぞく、Agapanthus)は、単子葉植物の1つで、南アフリカ原産。日本では園芸用に球根が販売される。


2013年7月6日土曜日

檜扇(ひおうぎ)の生花

本日は檜扇のお生花でした。

檜扇とはもともと、
宮中で用いられた木製のの呼び名ですが
植物をみると 
”扇”と名付けられた意味がとてもよくわかります。

仕覆:緞子(どんす)

本日は深海色利休梅緞子という仕覆を使わせていただきました。
光沢があり、 色も落ち着いて手触りもとろんとした感触でした。

▼ そもそも仕覆とは?
徳川美術館サイトより参照
元来茶席で使用する御道具を保護する目的で縫製された、所謂包み裂の事です。
内部に綿を含ませ、茶器を優しく包み、繊細な絹の紐で結び、閉じます。
表の裂には所持する茶人の好みや、お道具にちなんだ取り合わせが反映され、

生地、柄、質感自体も見所とされることもあります。



様々な柄や形などがある中で、
本日は緞子という生地の種類を拝見しました。


茶の湯.netで詳しく掲載されていましたので参考に。

▼緞子とは?
緞子(どんす) とは、一般的に名物裂では
先染めの経糸(織物の縦の長い方向の糸)と
緯糸(織物の横幅方向の糸)を用い、
経繻子の地にその裏組織の緯繻子で文様を表した絹織物のことです。
段子または純子とも書かれます。

普通は、経糸と緯糸が各五本ずつの五枚繻子の表裏の組織を
それぞれ地あるいは文様に用いますが、
六枚の変り繻子や五枚綾によるもの、
経糸と緯糸の色を変えて文様を織り出したものなどもあり、
表裏の組織の変化で文様を織り出したもを緞子と呼んでいたようです。

経糸の渡りが大きく地合いが緩むために、
手触りが柔らかくて光沢が良く、重量感があるため、
仕覆としては茶入を痛めず品位もあり、仕覆の名物裂には緞子の数が多くあります。

笹鶴緞子
遠州緞子


名物裂(めいぶつぎれ)としては、笹鶴緞子(ささづるどんす)、遠州緞子(えんしゅうどんす)などがあります。
きものと悉皆 みなぎさんより画像を参照
他にも様々な種類の図柄が載っていて参考になります。

現在では、歴史的な緞子(どんす)とは異なる、
地紋に光沢のある白生地の染下生地で繻子(しゅす)組織のものを緞子(どんす)と呼ぶことがあり、振袖や訪問着に用いられているとのことです。

柄や質感、その作り方など多彩であり
物自体の存在感に心惹かれますね。


2013年6月30日日曜日

池坊 毎年恒例の巡回講座

先日は大阪、中之島公会堂にて 毎年恒例となった
巡回講座がありました。

家元の意思を改めて再確認し、様々な方が来られるので
色んな人が花を楽しんでいらっしゃるのだなぁと感じる一日です。
講中の内容は、毎年違う教授の方が自由花〜立花まで、また伝書
(池坊が代々伝えているお花のマナー/決まり事を集めた巻物のようなものです)
の解説などをしてくださいます。

 ▶生花正風体 一種生
りんどう
本勝手の形です。
オクラレルカがすらっと伸び
体には青いりんどうが入り
花器も白いので色身が涼しげですね。
こちらは一種生で、出生美を表現しています。
花は低い位置で、さらにつぼみは低く花は少し高くいn。
葉はのびのびと生け、裏表をきちんと把握して表が太陽のあるほうへと向くように配置します

▶ 生花正風体 二種生
夏櫨(なつはぜ)とかきつばたです。
 こちらは対照美を表現されていました。

・明暗/大小/長短/強弱/疎密など

花材に関しても、木と草、通用物など対照的な素材を取り入れていますね。

また、根締めにも注目です。
根締めには他の花を出す、というのが二種生の特徴。ここでは杜若(かきつばた)が体に入っていますね。

 また演出として、広く薄い水盤の中に石が置いてあるのが見えるでしょうか。
より自然の姿に近づき、そこに景色があるようにみえます。
すらっと 伸びている花材をよりひきたてる効果を出していると思います。

今回の講習会もとても気づくおとが多く楽しませていただきました。
色々は花や形に出会うのは、とても豊かだなぁといつも感じます。

千家十職

表千家が 運営する表千家北山会館にて本日まで特別展示をやっていました。
それは千家十職展です。

千家十職とは茶の湯の道具を専らにつくってこられた家筋の集まりであります。
 千家好みのお道具を作れる職人は限定されており、行事や年忌における役割もあるため、徐々に職方は固定されていったようですが、
大正時代に入り、茶道界の復興と茶道具制作の需要が飛躍的に増えたころ、
百貨店(三越百貨店という説も)での展覧会の呼称としてはじめて用いられ、
現在まで流布したものです。
茶の湯の世界では、今日でも「職家」と呼んでいます。
(表千家不審庵、ウィキペディア参照)

そのようなお道具が拝見できることはなかなか無い機会です。

それぞれの職人さん達は、千利休好みのお道具を受け継いで制作することと同時に
現在の家元にしか作れないお道具も意欲的に制作していらっしゃり
今回は新しい物を主にとりあつかっているとのことでした。

はっきり言ってしまえば、生活に必要のない娯楽品、とも言える品々ですが
茶の湯の奥深さ、職人の見事な技や感性を感じるお道具からは
日頃は目に止めないような小さな発見や思わぬ感動があります。

小さな変化や、心づかいを感じる時、
ふわっと心が明るくなるような嬉しさを感じ
またお道具や職人さん方の精神の高さなどを感じました。


2013年6月23日日曜日

帛紗さばき



宝永堂さんより参照
▶帛紗とは、茶道にて茶器などのお道具を清める際に使われるものです。
お点前をする際にはなくてはならないものです。

▶帛紗さばきとは
茶道にて、お道具を清める直前に帛紗自体を折り畳んで、
道具を清めやすい形に折り畳むときの作法です。
 型が決まっているのですが、型に入る際に少し気持ちをひきしめ
お道具を整える といった気持ちで清めます。

▶ 帛紗さばきの種類
 この帛紗さばきには、真行草の3つの形があります。
真ー最も基本的な型です。主にお薄茶を立てる際の型です。
行ーお濃茶を立てる際など、少し手間のかかる
草 ー行と似ていますが、帛紗を広げる際の取り方が違ったりします。
これは一番格式の高いさばき方で、高価な茶器、茶碗などを扱う際に
他の物と差を出す為にこの型を行います。

帛紗さばきはお点前の基本の基本です。
初心を忘れずにどのお点前も慣れるということなく
毎度丁寧におこないたいものです。

擬宝珠のお生花 



本日は生花正風体をギボウシを使って行いました。(左の写真がギボウシです)


▶ギボウシについて
ギボウシ(擬宝珠)は、つぼみや花が擬宝珠(橋や寺社の欄干に取り付けられた飾り)の形ににているために、そのような名前になったそうです。

偽帽子は葉っぱはよくお目にかかるものの、花やつぼみがついているものは
あまりお花屋さんでもみかけないのでとても珍しいとのことです。

▶ギボウシの性質や生け方
ギボウシは日向に咲き、あまり高く育たない為に陰の花とされています。
なので生ける歳も、陰の葉(葉っぱの裏側を正面に向ける)が陽の葉(葉っぱの表を正面に向ける)よりも多く生けます。
また、ぐんぐんと伸びない為に真からは後はどんどんと低めに生けて行くのが特徴です。


2013年6月22日土曜日

本日は先週と同じお道具でした。
お菓子の御銘がちょっと工夫されおり、
”雪ごもり”と名つけ、季節を感じました。
この数日は特に寒く、本日のお菓子は鶴屋八幡の白いおまんじゅうでしたので
雪にくるまれたようで、とても風流でした。

鶴屋さんの1月の和菓子と言えば、
私は「はなびら餅」を一番に思いだします。


柔らかいお餅に京都のお雑煮に見立てた白味噌のあんを
ごぼうと共に求肥で包んであるお菓子です。
食べてみるとちょっと塩味が効いていて美味しいのです。
お正月、新年といった印象です。

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本日のお稽古は、中仕舞を解く際の帛紗の扱い。
お茶を出して、召し上がっていただいている間に、
茶釜のお湯が冷めぬように中じまいをし、お茶碗を返してもらうときに
中仕舞を解くのですが、「帛紗ではじまり帛紗に終わる」と言われているのですが
すっかり帛紗を腰の位置に戻すタイミングを逃してしまいました。
帛紗で終わっていなかったのです。

またお花は・ストック/アカシア/カーネーションで構成した自由花を生けました。
アカシアの長い枝をゆったりと弧を描くように生け、
中心に白いストックとカーネーションがさりげなくたたずむような形です。
自由花は久しぶりでしたので、面白かったです。

こちらも本日はとても良い勉強となりました。
日々先輩方のご助言により軌道修正されていきます。